【MCPミャンマー紀行 vol.3 国技ラウェイとチンロン(蹴鞠)】
各国選手の真剣勝負がテレビに映る今日この頃、
そうオリンピックのシーズン到来中!ということで、
今日はミャンマーの国技と伝統的な遊戯についてです。
◆其の1 ミャンマー国技ラウェイ
ラウェイは世界で一番危険な格闘技と言われる
ミャンマーの国技です。
およそ1000年以上の歴史があり、グローブもマウスピースも付けず、
頭突きもあり、金的攻撃もあり。
聞いただけで凄そうですが、ラウェイが特別なのはそこじゃありません(それも勿論凄いですが)ラウェイはただの格闘技ではなく神聖なものとされており信じの意味合いも持つ格闘技なんです。日本のお相撲みたいですね。
試合前にはリングに祭壇を設け選手が舞踊を捧げます。この踊りがまた良いのです!
またラウェイの選手は日ごろから厳しい礼節を求められます。
相手の選手を挑発したり、侮辱したりすることはご法度。
それが原因で資格を剥奪されることもあるそうです。
ラウェイのチャンピオンの一人はなんと日本人。その名は南雲大輝(旧 金子大輝)選手。
その南雲選手が語ったエピソードに試合前に相手に挑戦するようなコメントをSNSに上げたところ、「そんなことをしてはいけないよ」と諭されたというのがありました。
倒した相手にもとことん礼を尽くすというラウェイ。
なんだか凄くミャンマーだなと思います。
◆其の2 チンロン
チンロンはミャンマーの伝統的な遊戯で、今でも幅広く楽しまれている蹴鞠のようなスポーツです。
ミャンマーでは道端で、広場の片隅で、市場の隅で、至る所でチンロンを楽しむ男性達を見かけることができます。
蹴鞠というと平安時代の装束に木の靴を履いた足で鞠を蹴り合うあれを思い出す方もいらっしゃるかと思いますが、チンロンはもっと軽装というか普段着で行います。
当然足だって高く上がります。際どいボールだって何のその、巧みな足さばきで蹴り返します。
蹴る球は籐を編んで作った専用のものサイズは直径約13cm・円周約40cm。小さい球を器用にやり取りするお兄さんたちは皆とっても楽しそう。