Myanmar Coffee Project-ミャンマーコーヒープロジェクト

ミャンマーと日本、暮らしと暮らしをつなげる一杯

【MCPミャンマー紀行 vol.11 ミャンマー”手クノロジー”】

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何時も応援いただき有難うございます。
今回のミャンマー紀行はメンバーの”河合さんの目線”をお送りします!

 

―Made by Hand とMyanmar Technologyと笑顔― 河合嗣生

  • Made by Handの道 

ミャンマーを旅すると道路工事によく出会う。普通に考えると「ああっまたか、待たされるな〜」と思うが、これがけっこう長い道中のお楽しみでもある。

なぜならば工事の手法が面白いからである。ミャンマーでされている一般的な方法と順序はこのようなものである。

1)地面の不陸除去(でこぼこを平らにする)

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2)栗石並べ/転圧(ぐりいしを縦にして並べ叩いて安定させる)

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3)細かな砂利を間に詰める/転圧
4)ドラム缶に入っている固形タールを焚き火で液状にする(大変に熱い!)
5)タールをジョウロにいれて路面に撒く/路面に砂を撒く(くりかえし)

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6)固まれば「アスファルト仕上げ」の完成。

 これを炎天下、ほぼ人力だけで行っている、心も身体も熱中症確実な過酷な労働。しかも極めて少ない道具で行う。町から遠い場所では道路脇にブルーシートで設営した小さなテント村もできる。

 このような労働環境のなかで目につくのは女性労働者。男性は地山を削り、大きな石材を割って細かくする等の割と大雑把な作業を担うようであるが、女性の作業は力仕事に加え、細かな作業も多い。

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 辺境の村へ行く時に何度もこのような作業場面に会う。地面に石を丁寧に並べ終えたばかりの所を車で通過するのはかなりの戸惑、しかしどこでも、誰もが嫌な顔の一つもせず笑顔で迎えてくれる。

だから通過する時は、窓を開け「ありがとう」の一つも言わずにはいられない。

 

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    Myanmar Technology

 昨年、ライレンピー(ミャンマー西部チン州の町)に向かう山中で四輪駆動車パジェロが走行不能となり、もはやここまでかと思った。ドライバー君も不安を隠せない。しかしボンネットを開け、笑顔で言った「大丈夫!」。原因はパワーステアリング駆動部の高圧ホースの亀裂によるオイル漏れ、日本ならいっそユニット交換だろう。しかし彼は工具箱からマルチボンド(万能接着剤)なるものを出してきた。さらに同行していた女性から可愛らしいハンカチを一枚もらい、それを2センチほどの幅に何本も裂いた。そして裂き布にマルチボンドをたっぷりと浸した。全ての裂き布が高圧ホースにぐるぐると巻きつけられ、ボンドの硬化を待つ。故障から約1時間30分、オイルを補充し修理完了。

再び、ドライバー君が笑みを浮かべ僕らに言った。

「車はジャパンテクノロジー、修理はミャンマー手クノロジー!」

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ミャンマーは「Made by Hand」と「笑顔」が魅力の国である。
ミャンマーを旅していつも思うこと。

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