【MCPミャンマー紀行 vol.17ミャンマー村落部委員会シリーズ②電気委員会】
いつもありがとうございます。
前回に引き続き村落部委員会シリーズ第2弾。
日本では耳慣れない『電気委員会』、いったい何をするんでしょうか?
柴田 京子
電気がないってどういう生活でしょうか。照明、炊飯器、冷蔵庫、掃除機、エアコン・・・日本の生活にはたくさんの電気機器が不可欠になっています。当たり前ですが、電気がないとこれらの電気機器は使えません。
ミャンマーの農村部には無電化地域がまだまだたくさんあります。そのような無電化地域に電気を通すための委員会が「電気委員会」です。
電気を通す方法は、大きく①村独自の小規模発電(水力が多い)を行う、②政府の電気を村に引くの2つに分かれます。
以前は①の方が多かったのですが、近年は②の方が多くなってきました。
ただ、山奥など政府の配電が進んでいないところは②の方法はやりたくてもできません。電気委員会の仕事は、まずは配電!
②の方法は、政府に電柱や電線、変圧器など配電のためにかかるお金を支払わなければなりません。この配電のためにかかるお金というのが、かなり高い・・・。村によって様々ですが、今まで聞いた中では4~8万円/世帯というところが多かったと思います(メインラインと呼ばれる政府の高圧線から村までの距離が近いか遠いかによって費用が異なります=必要な電線の長さや電柱の本数が異なるので)。
ですが、この徴収額を一律ではなくて、世帯の経済状況に応じて段階を分けているところがほとんどでした。大体は3段階ぐらいに分かれていて、村の中で①経済的に困難、②中流、③裕福にグループ分けします。
そして配電のための徴収額は①<②<③となっています。そして、この制度に文句を言う人はいません。みんな納得の上でやっているのです。配電時に必要な申請書類の作成や申請なども委員会が行います。
そして、無事に電気が来たあとは電気代の徴収も行います。村落部では委員会が村の分を集めて、政府の電気事務所に払いに行くという場所もあります。そのような場所では支払いに行くのも電気委員会です。
電気に関する業務全般を担っていますね~。
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