Myanmar Coffee Project-ミャンマーコーヒープロジェクト

ミャンマーと日本、暮らしと暮らしをつなげる一杯

【MCPミャンマー紀行 Vol.21ミャンマーのいきもの語り その2】

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いつもご覧いただき有難うございます。

2回目になる「ミャンマーいきもの語り」鳥類と哺乳類の紹介をした前回に続く今回は虫の話。

 

珍蝶シボリアゲハに出会う

ミャンマーの中でも辺境の地を訪れる日本人は、他国の旅行者に比べ多いらしい。目的は、今も現地に眠る旧日本兵遺骨の調査・収集と昆虫採集であると聞いたことがある。僕が初めてミャンマーを訪れた時も、まさにこの昆虫採集だった。採集こそしないが、昔から一度見てみたいと願っていた蝶を観るためだった。その蝶の名前は「シボリアゲハ」。本種は中国からブータン、ヒマラヤにかけて生息する秘蝶とも珍蝶とも呼ばれる種で、ユニークな翅型と黒い体色に着物の絞りを思わせる細いクリーム色の線、そして後ろ翅の末端に印象的な真っ赤な紋様がある。その蝶に会うために、適当な場所まで四輪駆動車に乗り、あとは地形や風向き、周囲の植生から判断し、周りの環境を見ながら歩く。ここではそれまでの経験と感がモノを言う。さすがに初めてのこともあり、気配は感じるもののすぐには出会うことができない。一年で一回しかない発生と合っていなかったのか、それともすでに時期が遅すぎたのか? 近くに遠くに目を凝らすが、様々な思いがよぎる。油断すると足元から忍び寄る山ビルに警戒しながら待つ。そんな時間を過ごし、一瞬、霧が晴れたかと思った時、遠くから黒い蝶が想像していた以上の速さで現れた。それはまぎれもなく子供の頃から図鑑で見ていたシボリアゲハ。その後、数回現れては消え、飛ぶ姿をうまく撮影することはできなかった。丸三日間、周囲を歩くが、天候に恵まれない。しかし最後の日の帰り道、強風と霧を避けるようにして下草に休むシボリアゲハの一頭に出会えた。これでここまでやってきた価値は十分。さらには、車に乗り込み現地を後にした時のこと、車のフロントガラス前を横切り深い谷からの湧き上がる風に乗るように飛び去っていった。子供の頃から蝶を追い、数多くの標本を作ったが、野に自由に舞う姿にかなうものはない。かつてこの地を訪れた兵隊さんも雄大な風景と風に舞う蝶を見たかもしれない、ひと時の心の休まりになったと思うと幸いである。蝶を求めて来た地で様々なことを思った。

後日談、その後、訪れた別の村でその時撮影したシボリアゲハの写真を見せ、「この蝶います?」って聞くと、何人もの村人が「いるいる!」と即座に答えてくれた。発生時期に当たれば間違いなく見れることがわかった。今度は是非その場所を訪れようと思う。あと一種「テングアゲハ」という珍蝶もいる、ただしこちらの写真を村人に見せたが知らないと言われた。

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巨大な糞虫に出会う

ミャンマーで遠距離を行く場合、夜行バスが経済的にも負担なく、時間も有効に使える。

小休止で止まる場所がどこかわからないが、ライトに導かれるように飛来する虫を観るのが面白い。生きもの好きにとってこの小休止の時間が実にいいのだ。隣の相棒は寝ているが、寝て出発を待つことなどできるわけがない。

以前は、子供の握り拳ほどの巨大な黄金虫「ナンバンダイコクコガネの一種」が何匹も地面に落ちていた。残念なことに、ほとんどがタイヤの下敷きになってぺたんこである。このコガネムシの仲間は「糞虫(フンチュウ)」と呼ばれ、動物の糞を餌にする甲虫。中でもこのナンバンダイコクコガネは、大型の哺乳類の糞、例えば象の糞を食べている。この時のものは、かつてマレイシアで見たものよりもさらに大きな個体だった。一匹だけだが生きている個体を見つけるが、非常に力が強く指で持つことすらできなかった。

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f:id:mcpselect0822:20211109201010p:plain一方で標高1800mの高原では、放牧された牛の糞をひっくり返すと小さな糞虫が数種現れた。

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糞虫達は動物の糞を見つけ次第、食べ、それらを地面に埋め団子にして卵を産む。だから高原にたくさん転がっている牛の糞も数日で跡形もなくなる、いわば草原の掃除屋というわけである。

ラオスやタイでは、この虫の母コガネが作った糞団子の中の蛹(糞団子の中に卵を産み、幼虫は糞団子を内側から食べ成長します)を食べることがあるという。ぜひ見てみたいと市場で探すがまだ出会えない、残念。

巨大なミツバチの巣を見つける

 田舎の市場で度々目にするミツバチの巣。我々が知っているミツバチは、木の堂(うろ)や木箱で巣作りする。ミャンマー の山間部に行くと岸壁や巨木の枝に巣を設けるミツバチがいる。その名はオオミツバチ。時には1mを優に超える平たい巣を垂直にかけるが、巣には外壁はなく、働きバチが互いに手足を繋ぎあって巣全体を覆っている。近くに外敵が来ると手足を繋いだまま翅を広げ震わせるので、巣全体が波打ち大きく見える。まるで巣全体がいきもののように見える。さてこんな巣だと雨がかかり大丈夫かなと思うが、うまく雨が当たらないのだろう。この働きバチも、餌も摂らないと生きていけないだろう、いつ自分自身の行動を取るのだろうか、不思議は尽きない。

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その3に続く

ミャンマーのいきもの語り その2 )

河合ツグオ(ランドスケープアーキテクト)写真・文

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